無神経な薬剤師との出会い

無神経な薬剤師の続きとなります。

大家さんは気絶した私を運び出した後に、火に包まれかけている部屋に向かい、タロの安否も確かめにいってくれたのですが、高齢であるからか、タロは煙の吸い過ぎで息絶えていたそうです。

タロは大型犬であるので、火に包まれかけている部屋から運びだすのは困難だと判断したそうですが、私の命の恩人ですし、タロの最後を教えてくれた大家さんには、心の底から感謝しています。

ちなみに大家さんの経歴は知りませんんが、元自衛隊であるとの噂を聞いた事があります。

私が目が覚めた時は、マンションの前だったそうですが、火傷の痛みと、タロの話しを聞いて騒ぐだけ騒いでまた気絶してしまったそうです。

そして、次に記憶があるのは、病院であります。

当時の記憶は全くなく、医師が言うには強いショックからくる記憶障害だとの話しでしたし、心の傷だけではなく、大きな火傷も負ってしまったのです。

医師や看護師は、私に対して真摯に対応してくれて、治療に必要な事以外は火事の事などにお触れないでいてくれました。

ですが、火傷の痛みとタロを失った悲しみから夜寝れないので、睡眠導入剤が服用される事になり、問題の薬剤師が私のところにやってきたのです。

それが、薬剤師との初めの出会いだったのですが、その薬剤師の初めの言葉は、「火事にあったんだって?」という驚きのものでした。

悲しみの底に続きます。